台湾郵趣よろず報告(2023.9.29)
亜洲国際郵展は8月15日に無事終了、休息をとり雑務を終えた後、少しですが、現地で郵趣活動を楽しみました。
キティちゃん切手発行と時を同じくして、各地で記念印を使用。その1つ板橋郵局へ。台北市の隣の新北市にある大規模局。MRT(地下鉄)駅至近で簡単に行けました。平日夕方でしたが、女子の人だかりができていました。
後日高雄の中央局(新興郵局)へ行き、同じ記念印。図柄が違います!
一昔前の日本の中央郵便局のような横長の局舎。端の相当なスペースを使って、結構立派な郵趣窓口が設えられていました。
数年前、中華郵政は台北に続き、高雄にも郵政博物館を開設。台鉄の高雄駅前にあるので、アクセスも良好。切手や消印デザインの発泡スチロール板がたくさんあり、好きなものを掲げて記念撮影ができます。
常設展と特別展があり、特別展は新型コロナに関する国内外の切手の展示、当時の中華郵政の対応等に関する解説と資料の展示。
常設展は中華郵政の歴史を写真、当時の郵便局や郵便関連施設で使用の物品(ポストや日付印等々)、資料を交えながら解説。
郵便配達ゲームなども楽しめ、両親に連れられたジュニアもちらほらいたのが印象的でした。中華郵政では親子切手教室等の企画も各地の郵便局で行っており、告知があるとすぐ応募者多数で締切になるとの事。お国柄の違いとは言え、うらやましい。
売店も充実。台北周辺の郵便局では早くに完売となった記念切手や葉書等たくさんあり、散財。博物館内では、終始日本語のできる女性職員さんにアテンドいただきました。ありがとうございます!
高雄遠東そごう前設置巨大ポスト(後ろの人影と比べたら大きさが分かるはず!)
遠東そごう階上では、高雄に関する古い絵葉書や消印史料類の立派な展示がありましたが、閑散とした会場で少し残念でした。
高雄鼓山郵局前ポスト。緑は普通郵便用、赤は速達郵便用。
体感としては、日本の郵政省末期から公社初期に頑張って「営業」をして、切手や関連グッズの販売促進をしていた頃の様(JRも初期はそうだった)。日本の場合、成果は微少で、その後完全民営化とも重なり、合理化施策へ。売上目的の10面シート「だけ」が濫発されることとなり、大半のライトな郵趣家が切手収集をやめてしまいました。
台湾では、相応の予算も投じ、目先の切手販売収入の確保だけではない、郵趣文化醸成の機運が今のところ強く感じられるので、長い目での取り組みを期待します。当会も惜しみない協力をしていく所存です。
台北亜洲国際郵展TAIPEI2023参加記録3(2023.9.15)
会期は8月11日金曜日から15日火曜日までの5日間。週末を乗り切り、月曜日と火曜日は手すきになるとの予想でしたが、最後までずっと忙しかったです。
4ブースのうち、1ブースは東京の有力切手商、柚子堂の運営。冨田社長とお客様。
校外学習の一環?でジュニアもたくさん来てくれました。
切手展作品出品者の賞も決定。月曜日の夜は隣接のグランドハイアットでパルマレスナイト(授賞祝賀会)。スタッフ共々参加。歓迎晩会に続き、素敵なおもてなしを頂きました。切手展はホスト(今回は中華郵政)の企画運営、作品(コレクション)出品者、参観者の皆さんがお買い物を楽しむ切手商ブース、みんなの力で成り立っています。各賞受賞の皆様、おめでとうございます。
日本・台湾内外からの切手展出品者、関係者の皆様との交流。楽しいひと時でした。コロナ以前はもっとたくさんの日本人の皆様が切手展時台湾へお越しだったのですが、円安の影響や在外でのコロナ罹患を警戒。相当少ない印象でした。
優秀なスタッフや良質な運営に助けられ、無事会期を終了しました。3年延期されたものの、始まれば5日で終了。あっという間でした。撤収作業終了して、祭りの後。
2026年台北世界郵展開催で調整が進んでおり、正式発表が楽しみです。
後日、現地の熱炒(居酒屋)でスタッフ共々、打ち上げを実施。
皆様お疲れさまでした!
台北亜洲国際郵展TAIPEI2023参加記録2(2023.9.10)
切手展会場の世界貿易センターは、台北のランドマーク台北101の真横、MRT(地下鉄)駅の真上と絶好の立地となっており、毎週のように何かのイベントが行われています。日本ほどの異常な熱波ではないものの、台北も会期中は35度弱の気温で、日中は相当暑く感じました。
会場入口のウエルカムボード
会期初日8月11日発行、可愛いハローキティの小型シート2種を含む切手展記念切手各種が日替わりで発行され、会場内特設郵便局も長蛇の行列。人が多すぎたので写真は最終日(平日)撮影。
今回の切手展の最大の「売り」は世界最高評価額の切手、1856年英領ギアナで発行された1セントマゼンタの実物展示。直近のオークションでの落札額ベースで、日本円換算約11億8千万円。現存枚数1枚。私も拝まさせて頂きました。
厳重な警備&撮影不可。真ん中の四角いガラスケース内で展示。他にも中華郵政所蔵の貴重な切手・関係資料の展示もありました。
キティちゃん切手の発行&世界で最も高価な切手の展示という分かりやすい要素を盛り込んだ宣伝を行い、更に利便性良い会場での開催。お客様やスタッフによると、テレビ等メディアでの事前宣伝もあり、自身でもMRT(地下鉄)車内や駅で宣伝物を見かけました。一般来場者を増やす努力を感じるのは、とても嬉しいことです。
会期2日目は土曜日。週末となり、当ブースも多くのお客様で賑わいました。
台北亜洲国際郵展TAIPEI2023参加記録1(2023.9.3)
大阪切手会は2023年8月11日より15日まで、台北世界貿易センターで開催された、「第39回アジア国際切手展TAIPEI2023」に出店参加しました。
本催事は当初2020年秋に開催予定で、2019年のシンガポールでのアジア国際切手展時にブース申込&支払完了。ところが2020年初頭からコロナ禍が始まり、延期を重ねに重ね、ようやく開催できる運びとなりました。3年延期は長かったです。
国際切手展やアジア展は、世界中の優れた切手コレクションの競争の場ですが、主催者・関係者の意向により現場の運営や状況は毎回相当異なるのが実情です。現地郵政主催の場合、集客目標や郵政販売品・事業宣伝の都合もあり一般の方々にも広く宣伝される傾向。現地郵趣団体が主催の場合は、切手展ができればそれで良い、と考える向きもあり、半分郵趣家の集い、という雰囲気が漂う。それ以外でも、オペレーションの優劣が出たり、予算の多少で集客数が極端に変動するので、ブースホルダーから見ると、完全な「水物」です。
台湾の国際展・アジア国際展への参加は4回目。相性の良いイベントと感じていますが、ブース数は2016年の国際展と比べると約半分。プラスコロナ禍もあり、宣伝費用の削減?など憶測でいろいろ心配してしまう。ホームページも失礼ながらあまり訴求力なく、また、変則的な開催時間(週末は夜8時まで等)もあり、来客数の多少は正直蓋を開けるまで予測不可能、8月の高温多湿、台風の多い時期なのも懸念材料でした。
初日8月11日の開会セレモニー会場
11時からブース営業開始。今回は当方3ブース、東京神保町の有力切手商柚子堂1ブース、計4ブースで展開。当初横並び4ブースをリクエストしていたのですが、叶わず田型で。ブースレイアウトに悩みました。
初物狙いは東南アジアやインド圏からのお客様が多く驚く。通販だと商品が届かない等問題多く、直接買いたいとのこと。お買い上げ金額も高く、経済成長を感じる。平日にしては、上々の出だしでした。
終了後はオフィシャルホテル、福華大飯店で歓迎晩会。国や中華郵政・郵趣団体のお偉方も出席され、素敵なおもてなしを頂きました。
長くなるので、参加記録は数回に分けて掲載します。
なお、下記のブログ等で切手展記事・ルポがございます。当会のブース活動についてもご紹介いただき、この場を借りて御礼申し上げます。仕様上リンクを貼れないので、コピー&ペーストで閲覧をお願い致します。
〇自由時報電子版(台湾四大新聞の一つ)
https://news.ltn.com.tw/news/life/paper/1598870
https://news.ltn.com.tw/news/life/breakingnews/4397561
〇フォーカス台湾記事
https://japan.focustaiwan.tw/culture/202308110005
〇郵趣出版東京様記事(切手展会場の様子、各種活動内容等詳細に記録されています)
https://philatelist.jp/blog/?p=24569
〇フィラテリストマガジン第39号(有料配布冊子)
同切手展日本コミッショナー 池田健三郎様執筆
国際切手展参観記 TAIPEI2023 報告
(コミッショナーの立場から見た、切手展参加活動記)